日本最大級のアプリコンテスト、Mashup Award。去年は 学生ものづくり賞というのを頂きました が、今年も参加してきました。
勝ち取ったのは優秀賞! 賞金10万円!!
また、APIパートナー賞として「駅すぱあと賞」、そしてGracenoteのテーマ賞ということで 「New Music Experience賞」を頂き、賞金5万円 と副賞の Oculus Riftもゲット(^^)v
トリプル受賞わーいわーい!
今回は、MA10で優秀賞をとることができた理由として大きく3つあげられると思ったので、上から目線でご紹介します。
ちなみにつくったのは これ↓
1. APIを必然的な形で使っていた
Mashup Award という名前からして、やはり何かをMashup……「組み合わせ」なければなりません。
せっかくたくさんの企業にAPIを提供していただいているのに、それを一切使わないでこられても「あ、なんかすごいですねー」という印象しか与えられないのです。
与えられたルール(API)の中でいかに突飛な組み合わせをし、「それは思いつかなかった!」というアイデアを出せるかどうかが鍵です。
郷に入っては郷に従え、というわけですね(^^)
Intempoチームも先日の Mashup Ideathonで最優秀賞をとったとき にそれを学び、もともと考えていたアイデアを全て捨てて、再度アイデアを練り直すことに。
とりあえず Gracenote を使って何か面白いことができないかと思い、”音楽” をキーワードに様々な企画を考えました。
そうして誕生したのが、Intempoなのです。
2. 伝えるべきところを伝えられていた
アプリコンテストにおいて審査員や作品をみてくれている人に、何を伝えるか、というのも重要な点です。
たとえば、どんなにUIに凝っていたとしても、数多ある作品の中で、そのアプリのどこのボタンを押せばどうなるとか、色味は何を意識しただとかは、正直どうでもいい ですよね。
個人的に、以下の3つを端的に言えると、そのアプリの魅力が充分に伝わると思います。
- それは一言でいえば何ができるアプリなのか。
- それを使えばどういう世界が生み出せるのか。
- どういう仕組みでそれが動いているのか。
Intempoは Mashup Award 10の作品登録ページ や、ランディングページ、さらにはプレゼンでもその3点を意識しました。
3. 革新的であった
アイデアは意外性を伴った瞬間に輝きます。
アイデアと完成度が審査されるアプリコンテストにおいては、完成させるのは当然だとして、あとはアイデアの段階で「その発想はなかった」と思わせたもの勝ち。
本来目的化されがちな音楽を逆に手段にせしめることで、Intempoは革新性をアピールしました。
しかし、ただ発想がよければいいという問題でもありません。
たとえばGracenoteを使ったアプリとしてよくありそうなのは「ジョギング中に心拍数のテンポと同じ音楽を再生するアプリ」……とか。
そういうアイデアをきいて大体の人が思うのは、
で?
という一言です。
発想はいいけどそれがどうした、と。
それでなにかの課題を解決しているのか、なにかの役に立っているのか。
そう、ただ面白いだけじゃダメなんです。
先ほどの例でいうと、ジョギング中に心拍数のテンポと同じ音楽が再生されることでどんなメリットがあるのか、どんな課題を解決できるのかを見つけなければなりません。
さらにその課題を見つけたとしても、それは本当に多くの人が困っていたことなのか、その課題の解決アプローチは本当にそれで正しいか、というところまで考えぬかなければ、どんなに輝きをもったアイデアでも意味がない。
松下幸之助のいうように、“ダイヤモンドの原石は磨かなければ光らない”のです。
Intempoもその点を意識し、“ホームで電車を待っている時間が退屈” + “駅まで歩く時間が無駄に感じる” という2つの課題を、“曲のリズムに乗って楽しく歩いてもらう” というアプローチで解決しました。